内断熱・充填断熱と外断熱・外張り断熱のいずれにもメリット・デメリットがあり、どちらが良いかは一概にはいえません。要はいずれの方法でも断熱性能と気密性能が目標値に達していれば良いことになります。
外断熱・外張り断熱は施工性がよく、気密がとりやすいなどの理由で、近年増える傾向にあります。ただ、外断熱・外張り断熱は外装材を厚い断熱材の上に施工するので、重い外装材を使用する場合、次のような問題点が指摘されることがあります。
【1】特別な外装下地材を必要とする場合がある。
【2】外装材の取り付けに特別な留め釘・留め金具を必要とする場合がある。
【3】外装材の重みで、外装材に緩みが生じ、その結果断熱材も緩んでしまう。
【4】地震や台風などの大きな力が加わると外装材が損傷する恐れがある。
【5】外装材の緩みでシーリングが破損し、雨漏りが生じる恐れがある。
などですが、これらの問題点を解消する一つとして、1m2当りの重量が2kg強で、窯業系サイディングの重量の約1/10である軽量な樹脂サイディングを使用するのが有利といえます。
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